三蔵と悟浄の「コレナンデスカ?」
おっ、いいところに薬屋があんじゃん。あそこで調達してくっか・・・
「(新聞から目を上げ眼鏡越しに睨め付け、)なんだ貴様か。何の用だ?」 「さ、三蔵サマ?!こっ、こんなとこで何してらっさるんですかっ!?」 「なりゆきで店番を頼まれた。主人は熱を出して奥で寝ている」 「そのなりゆきが聞きてぇんだけど・・・そりゃまたご苦労なこって。だけど駄目だぜそんな態度じゃ」 「・・・やはり不味かったか」 「客商売だからな。「いらっしゃいませ」位は言わないと」
「お、意外に素直なのね。ハイ、いらっしゃいました」 「・・・何ヲ、オ探シデスカ?(えらい不満気)」 「それだよ、言い出しにくいなあ。下手打って八戒に告げ口でもされたら・・・ 「ふん、エロ河童も頭痛になるか(←既に素に戻り)。バッ○ァリン、サ○ドン、タイ○ノール・・・ 「じゃ、これ下さい」 「これだな、よし」 「(カウンターの隅に積上げてある目当ての品をさり気なく示し、)コレナンデスカ?」 「何ってコン○ームだろが。使うのか?」 「まっさか!」
「えぇとそれから、ここんとこ胃の具合もおかしくてさ!せっかくの八戒の料理、残しちまうんだ」 「胃薬、胃薬と。サク○ン、パン○ロン、太○胃散にアルカセ○ツァ・・・ 「じゃ、これ下さい」 「これだな、わかった」 「おや、それは一体・・・」 「コンド○ム、だ」 「ほほぅ〜それが」 「使いたいのか?」 「いえいえ!」
「あっ、そういえば咳!咳も最近、酷くて・・・ゴホッゴホッ」 「咳の薬。エ○タックにコン○ック咳止め、懐かしいところでブ○ン液なんてのもあるが・・・ 「じゃ、これ下さい」 「これだな、承知した」 「あれ、これなんっ・・・」(無視して明細を計算し始める三蔵)
「ついでにこれも下さい(どさくさ紛れに目的の品を袋に入れる)」
会計を待つ間、絶え間なく続く悟浄の咳。
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